2010年7月30日金曜日

『偶然の音楽』

ポール・オースターの小説は「リアル」の一言に尽きる-

痛い、痛々しいほどさらけ出した心理描写、そして思わず吹き出してしまうユーモアも兼ね備えていると思います。寓話のような展開ながら決して説教にはならず、淡々と綴られていくのも特長なのでははいでしょうか。

『偶然の音楽』、実は数年前に半分で読むのをやめていました。今回、読書会を通じて読み終わることができ、映画も観て多くのことを感じ取りました。人間の小さい部分を、ここまで「リアル」に描くことは残酷なようにも思います。一見何の不自由もない、普通に幸せな人間が自分で自分をとことん追い詰めるのです。

その意味は?

答えは「小説だから」かもしれません。小説という形を借りて、現実世界では露わにならない人間の弱さを吐露しているのではないでしょうか。

オースターという作家は感受性の塊のような人だと思います。人生の中で通り過ぎるだけの「偶然」を大切に感じ取り、その意味を考える作業を惜しみません。答えは出なくとも、考えた分だけ個性は強くなっていく・・・興味深い。

2010年7月29日木曜日

五大欲

動物の三大欲が、
1.食欲
2.睡眠欲
3.性欲

それが人間となると、さらに二つ加わって、
4.社会欲
5.物欲

「物欲」は分かりやすいけれど、この「社会欲」というのは?「周囲に認められたい」「理想の自分になりたい」「意見を言いたい」などだそう。

そういう点において確かに、かなりどん欲と見受ける人もいれば、マイペースで周囲の目を気にしない人もいますね。

私は?
「保存欲」というのもあるらしいので、それでしょう(笑)

2010年7月28日水曜日

採れたては美味しい

徳島の農協特売所で買ってきたスイカや桃や野菜、すごく美味しい。普段スーパーで買っているモノと格段の差がある。ちょっとびっくり。採れたてって、こんなに美味しかったんだ。


「アトちゃんどこ?」って探してたら、スイカと一緒に収まってました。

2010年7月23日金曜日

萌え~

連日の暑さのせいで、アトムも走り回って遊んだりしません。


         こーんななって、怠けて遊んでいます。

2010年7月22日木曜日

浜松~蒲郡旅行(二日目)

梅雨明け直後ということもあって、連日の晴天。
三河湾を見渡す立地のホテル。


珍道中気味に(笑)脱線しつつ、この日のメイン・イベントであるメロン農園に到着。ここでメロン狩りをします。なんとメロン食べ放題。


この日の愛知県は36℃のカンカン照り、しかもビニールハウスで体力消耗した~でも美味しいものを沢山いただいて、楽しい旅行でした。

車は神戸に向かい、妹夫婦は実家でしばし日本の休日を味わった後、アメリカへと旅立ちます。

浜松~蒲郡旅行(一日目)

7月18日から一泊で、母と二人で浜松の妹夫婦のところへ遊びに行きました。
浜松といえば、やっぱり鰻でしょう~!
老舗のうなぎ屋さんで、美味しい『うな重』と『白焼き』などの一品料理をいただきました。


連休中とあって、浜名湖も大賑わい。
遊覧船、デッキの風が気持ち良かったです。


静岡のもう一つの名物と言えばお茶。
妹オススメの美味しいお店で、お団子と共にいただきました。


この後、義弟の運転で、今夜のお宿のある愛知県蒲郡市までドライブ。
かなりの渋滞で、宿に到着したのは夜7時近くでした。
愛知式の(?!)こってり、どっしりのおもてなしを受け、お腹いっぱいでした。

2010年7月14日水曜日

祝!100グラム増

ダンナさんと「ちょっと重くなった?」となって、久しぶりにアトちゃん体重測定。
結果は・・・3.7キログラム、100グラムの増加です!
ちょっと小さめなのが気になっていたので、ホッとしました。


             よっ!成長期さん

2010年7月13日火曜日

ねこ下僕

夏の夜はあとちゃん、何度も起きるんだもの(泣)「遊ぼう」って、起こすんだもん。
可愛い顔して「遊んで」って言われたら、起きちゃうんだものぉー!

あぁ、夫婦して『ねこ下僕』と化している。


        必殺「可愛いのポーズ」逃れられません。

2010年7月10日土曜日

晴れた梅雨の一日

本を持ってお茶をしに出かけたくなりました。

今度のお題はポール・オースター作品。美しい詩の言葉、その反対の現実的な言葉でさえ上品さを失わないのは、きっと彼の品格。

以前、幸いにもポール・オースター氏のご自宅に招かれた経験があります。早春のブルックリン・・・入れてもらった温かいコーヒー、コートを受け取る仕草、別れ際の笑顔・・・とにかく紳士な方でした。



ご本人に会って益々ファンになった今、こうして読書会で語り合えることが幸せです。

2010年7月7日水曜日

深夜の大暴走

昨夜2時過ぎのことでした。

アトムがいつものようにベッドから抜け出して、例の一人遊びを始めていました。すると「カラカラカラ」と何かを引きずって私達の寝ている方へ。「うあぁ~ん」と鳴いていて、確実に様子がおかしい。

ベッドから起き上がって見てみれば、ひも付きのおもちゃが後ろ足にからまって取れない様子。ダンナさんを起こしてアトムを捕まえようとするも、大暴れで抵抗。今まで聞いたこともないような猫の声「うぎゃー」って鳴いて、体をねじらせ七転八倒。

あわわわ・・・・

ダンナさんはまだ寝ぼけているのか、反応が遅い。「おもちゃはあきらめよう、とにかくひもを切る。捕まえて」となるべく冷静に指示を出す。とにかく暴れるので、ケガをさせそうでひもの長い部分しか切れない。
後ろ足はひもがぐっちゃぐちゃにからまって痛そう。するとアトムを捕まえていたダンナさんの手をガブリとやって、また逃げてしまった。ひもが後ろ足に食い込むのか?アトムは痛そうに叫びまくる。

泣きたいのはこっちだよぉ~(>_<)

私は覚悟を決める「多少の出血は、いたしかたない・・・切る」ハサミを近づけるとアトムは体をねじらせて抵抗。「早く背中押さえて!」と、まだ寝ぼけているのか?呆然としているダンナさんに今度は厳しく指示。
映画のワンシーンように、視線はからまったひもにフォーカス。最も固くからまった部分へと焦点が合ったその瞬間、、私は一気にハサミを入れた!

なんという幸運。上手くハサミが入って、あとはアトムが自力でひもを解いたのです。血も見ることもなく、アトムにケガもなかった(あったのはダンナさんへの噛み傷だけ 苦笑)しばしあ然、ゼイゼイと座り込む。
しばらくして汗が噴き出してきた。するとダンナさんが「さ、もう寝よ」と言ってバチンと電気を消した。
無情にバチンと・・・やっぱり寝ぼけ体質は、本物だったのです。って、そうじゃなくて、アトちゃんもぅーー!!

夜の一人遊びは禁止しよう。そしてアトちゃんはお片付けできないから、遊んだ後のおもちゃは私達がちゃんとしまっておくようにしましょう(反省)


      「怖かったんだよぉー、怖かったんだよぉー」

2010年7月1日木曜日

『M/Tと森のフシギの物語』

今日は読書会が無事終了。
大江作品は読むのも感想をまとめるのも、そして語り合うのも大変でした。



物語は「M」と「T」の意味を読み知るところから始まります。そして語り手の「僕」が祖母から語り継がれた森の神話めいた村作りの歴史を話し始めると、一気にワンダーランドの扉が開きます。

壊す人・童子・オーバー・オシコメ・リスケ 等々、登場人物(人か神かは分からない)のエピソードは、まるで冒険小説のように勇ましく、怖くて、面白かったです。しかし「面白い」と言っても難解、容易く読み流すことは不可能でした。難しいので必然的に何度も文字を読み返すこととなり「そこが作者の意図?」と思うくらいでした。美しい言葉で語られながらも残酷で、独自の観念を持った日記のような小説です。

そして村の歴史は、国家権力の戦いへと物語を進めます。ここでの祖母や長老の話す「言い伝え」は、村創建の華々しい物語とは違い、影の物語に変わって行くのです。中隊長が、いよいよ村人を追い詰めたあげく自分の任務に疑問を抱くかのように「壊す人」に答えを求め、自ら命を絶つ場面は特に印象的に描かれていました。

最終章の「森のフシギの音楽」では、家族と森の言い伝えの不思議なつながりについて語られています。主人公が祖母から刷り込まれた「魂の再生論」を、ここでは母の言葉によって再度、思い起こされることとなるのです。それこそ「M」の意味するメイトリアーク、そして作者の性格こそが「T」の意味するトリックスターだったのだと読みとることが出来るでしょう。

今回リーダーのKさんには「本当にご苦労さまでした」と言いたいです。長編で難解、私なんてストーリー追うだけでも脳に酸素が行き渡らなくなりそうでした(汗)

読書会自体は作品が難解なだけに内容に細かく触れていくことが出来なかったけれど、それでも頻繁に意見が出て論争を交わせたのだから、かなり充実していたと思います。皆さん優秀で、豊富な知識と貴重な意見を聞くことが出来ました。

『M/Tと森のフシギの物語』読書会、大成功です。