ラース・フォン・トリアー監督、待望の最新作です!
最初から、どの場面を切り取っても「絵」になる映画でした。見ていくうちにどんどん映画の世界に引き込まれていきました。そしてオリーブ少女だった人なら、きっと大好きなシーン満載のはずです。
例えば、こんなシーン・・・
姉妹でブルーベリーを摘む/子供みたいにジャムを瓶から指で舐める/姉が妹のために熱心にチョコレートを選ぶ/選んだチョコをそっとベッドのまくら元に飾る/夕食で、普段着に姉がパールのネックレスを着用してみる/目を見つめあって、そっと笑いあう・・・
そして主役の2人が、これまた大好きな女優たちで。
保守的な姉を演じるのがシャルロット・ゲンズブール。常識的なことだけを話し、どちらかというと四角四面な性格の姉。妹にバカにされつつ気にせず体裁を保つ姿も、彼女のささやき声&困り顔のおかげで嫌味がなかったです。
敏感でバカ正直な妹役のキルスティン・ダンストは、まったく文句の付けようのない美しさ。悪戯っぽく笑うのや、空虚な表情も自然で素晴らしかった。
ラストは絶望的なのかもしれないけれど・・・どこか希望を見出すヒントを、この映画からもらった気がします。絶望を前に「人間はどのくらい悔いなく生きられるのか?」それは、その時になってみないと誰にもわかりません。悟りを開いてその時を迎えられれば、それが本当の幸せなのかもしれないし。
ズバリ!大好きな映画でした~