2010年10月11日月曜日

サンフランシスコ旅行記(イタリアン・ディナー)

今回は残念だったレストランの記録です。私達にしては、かなりよいお値段を出したし勉強として記事を残したいと思います。

『Quince』

「Quince」はアメリカン・イタリアン。サンフランシスコ界隈で超有名な料理家、アリス・ウォータースの「のれん分け」店です。

移転したばかりということで、ピカピカの店内。インテリアは黒一色、店内に滝が流れ(!)モダンで大迫力でした。ちなみにお客さんは皆スーツと肩の出たドレスの紳士・淑女たち、スタッフも美形ぞろいです。

前菜、パスタ、メインから一品ずつ選びます。最初に出てきたのは、エアルームトマトという珍しいトマトのガスパチョ。やや野性味のある青い味でした。一緒に出てきた玉ねぎパンは油が強く、一口でパスでした。


次に私の前菜、季節のサラダです。

これは、いきなりダメでした。生温かくて油が多いのがしつこく、味はほとんどなかったです。ちなみに隣の席の人も同じものを頼んでいて、首をかしげてパートナーに食べてもらっていたのを目撃しました。


こちらはダンナさんチョイスの前菜。

刺身とフルーツのサラダです。これも味がほとんどありませんでした。しかもお皿の中ですごい片寄って出てきて、写真撮影のために並べ直しました。


私の選んだパスタは「サマートリュフとアーティチョークのラビオリ」

・・・もうこの段階であきらめムードに(汗)やはり、まったく味がないのです。


唯一、美味しかったダンナさんのパスタ「ラムのラグー」量が少ないのが残念!



これが今回、ガッカリ大賞だった私のメイン「鯛のグリル・ロブスターソース」

ロブスターソースは、なぜかまた味が無く(?!)鯛は焼き過ぎてパサパサ、そしてものすごく塩辛い。塩気の多い皮を外しても、もったいないけど半分も食べられませんでした。


ダンナさんのメインは「ワインと合う」と勧められて注文したダック。

食べ慣れていないからなのか?独特の臭みがあって、とにかく固い。肉の下に敷いたポレンタも何とも言いようのない不思議な味がしていました。

そして今回一番のビックリ、多少のことでは決して残さないダンナさんが・・・何と、残してしまいました。完敗です。


メインが終わった段階でチーズ・プレートが登場するのですが、それはパス。「デザートメニューを」と頼むものの、もう完全にあきらめムード。無難にシャーベットを一皿だけシェァで注文しましたが・・・これ、どう表現していいのか分からないくらい美味しくなかったです。ほとんど残すこととなりました。


デザートの後に、最近サンフランシスコのレストランで流行だというサプライズの小さいスィーツが登場しましたが、これ以上ガッカリしたくなくて食べませんでした。

お店はミシュランの一つ星を連続獲得しています。その後予約が殺到し席数不足解消のため移転したということ。客席が増えた分、新しいスタッフも増えているのでしょう。グラスの水を足しに来た美人のスタッフ、思いきりこぼしたまま立ち去ってしまいました。

会計の時にダンナさんが「鯛は塩辛くて食べられなかった」と伝えたところ、代金は差し引かれていました(それがわずかな救い)厳選したはずのレストランだったのに残念すぎました。

人気店だと言うのに・・・うちは、とことんアリス一族と相性が悪いのでしょうか?(泣)