ふと足下を見ると一匹の猫が走り過ぎたのです。何とその猫、あろうことか「チンチラシルバー」!!!
ドッキーン!(+o+)
大きさ、毛並みに毛の色、お腹を低くして走るあの姿・・・「やばい、アトちゃんだ!」瞬時にそう思い、隣の車の下に隠れた猫の顔を見ようと地ベタに這いつくばりました。
すると丸い目、短いお鼻、ムギュっとつむんだお口・・・暗い場所でしたが、どこからどう見てもアトちゃんなのです。
心臓はバクバク、体中に汗が吹き出し涙まで滲んできました。「とにかく落ち着こう」そう口に出して、もう一度車の下をのぞき込みます。
逃げないようにそっと「アトちゃんなの?」と問いかけました。するとちょっとアゴを上げ、その仕草までアトちゃんそのもの(泣)そう言えば今日は妙に外に出たがってたよ~!」
最近、甘えん坊モードなので寂しがって付いて来たのかも・・・ほんの一瞬の隙にドアからすり抜けたのかも・・・どうしよう。
どうしたらいいのぉー!
人間、窮地に追い込まれると本当に「唖然」とするものですね。恥ずかしながらしばし拳を握りしめ、その場に立ちすくんでしまいました。
「とにかく冷静に、冷静に」「アトちゃんがこんな所にいるはずがない」自分で自分に言い聞かせました。
そして大急ぎでマンションに戻ることにしました。部屋の鍵を開けて叫びます。
「アトちゃーん、いるー?!」
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「えっ、何?」
いた~(泣)
あービックリしたよ、逃げてなくて良かった。
ホッと言うよりグッタリ、汗ジットリ、いやそれじゃあの猫は何だったの?アトちゃんと同じ顔ってどういうこと?
アトちゃんが家にいるのを確認した後、もう一度駐車場に戻りました。でも、もうあのチンチラシルバーはいませんでした。チンチラを外飼いするとは思えないし、坂の上なのでノラ猫が迷い込んだとは考えられません。
じゃあ、あれは何?
アトちゃんはなかなかの神秘猫です。以前はアトちゃんそっくりの謎の光が現れたこともありました。もしかしたら駐車場のチンチラシルバーはアトちゃんの
とんでもない事件で激しく疲れました。
でも、アトちゃんが逃げていなくて良かったです。
神秘猫でも何でもいいから、アトちゃんには安全な家の中で平和に暮らしてもらいたいです。