世界中で水にまつわる戦争が起こっているということ、この映画で初めて知りました。
そして「干ばつ」が自然災害ではなく、人災によるものなのかもしれない(!)というのにも本当に驚きました。大気汚染だけではなく水資源においても人間の手による自然破壊が行われているのです。これはもう「知らない」では済まされないのではないでしょうか・・・?
水ビジネス民営化の問題、大企業がグローバリズムと銘打って世界戦略を企てているその無責任さには、正直「あきれる」としか言いようがありません。湖を枯らし、森林伐採や湿地帯を消滅させ、砂漠での綿や大豆の栽培のために水路を作り・・・それら全てが自分達の利益のためだけであり、そのせいで命の危機にさらされる人々がいる事実に、どうして目をつむっていられるのでしょう?
水を商品化し始めた企業の『ネスレ』、映画『ありあまるごちそう』でもCEOが自ら語っていました。あの発言に共感できる人がどのくらいいるのでしょう?逆に反感をおぼえる人は、どのくらいいるのか・・・真実を知るのが怖くなってきました。
問題視することの重要さ、真のグローバリゼーションとは何か?を考えさせられる映画でした。環境問題にしても金融問題にしても、これからはグローバリズムを優先するだけではいけない、と感じました。
多くの人に観てほしい映画です。