2013年3月12日火曜日

『吾輩は猫である』

先週は読書会がありました。
今回のテーマは、夏目漱石の『吾輩は猫である』です。


「求放心」
「心要放」
「具不退転」
「不動智神妙録」

苦沙弥先生に「心の置き所は無い」とアドバイスした迷亭君の叔父さん、寒月君の研究を批判しての意見でした。

折しも自分の癇癪(かんしゃく)に悩みを持ち始めていた苦沙弥先生は、その老人の言葉に深く感銘を受けます。

けれど、その悩みを解決したのは寒月君の「久しぶりに出ませんか」「散歩しましょう」という外出の誘いのようでした。

独仙君が「ニーチェの時代はそうはいかない」「昔は孔子がたった一人だったから」と解説します。

そして猫の吾輩はニーチェの「超人(超猫?!)」を体現するべく後、絶体絶命・危機の中「心の置き所は無い」を実践したのでした。


さすが名作、奥が深い・・・。