2011年5月19日木曜日

『招かれざる客』

原題『Guess Who's Coming to Dinner』1967米

舞台はサンフランシスコ、成功して豊かに暮らす白人夫婦に降りかかった、とんでもなく長い一日のお話しです。

物語は、一人娘が婚約者として黒人男性を家に連れて来るところから始まります。娘が選んだ相手への動揺、夫婦二人の生活へ向けた不安などが、丁寧に描かれていました。

キャサリン・ヘプバーン演じる「良き妻像」には、参考になりそうな部分が沢山ありました。ああいう風に、どんな場面でも凛と立ち振る舞いができるようになりたいものです。

夫役のスペンサー・トレイシーの「譲れない男」の演技は際立っていました。そしてシドニー・ポワチエが演じた、礼儀正しい紳士っぷりもお見事。また、その母親役の女優さんの上品なこと・・・貧しくてもエレガントで、美しく気高い黒豹のようでした。

「エレガントとは何か?」を学んだ映画でした。気高く生きようと思います。